お役立ち情報 お知らせ

投稿日:2025年10月23日

造成工事と宅地造成工事の違いとは?三重県での申請手続きも詳しく解説

造成工事を検討される際に、「造成工事」と「宅地造成工事」の違いについて疑問を感じる方は少なくありません。
三重県内でも津市、亀山市、伊賀市など各地域で工事を行う際には、正確な理解と適切な申請手続きが不可欠です。


 

 

結希建設株式会社は、三重県伊賀市を拠点として津市や亀山市・名張市など県内各地で造成工事や道路改良工事、河川改修工事を手がけております。
新しい法規制への対応も含め、お客様の土地活用やエクステリア工事、庭のリフォームまで幅広くサポートしています。

 

造成工事と宅地造成工事の基本的な違い

造成工事と宅地造成工事は、その目的と規模において明確な違いがあります。
これらの違いを正しく理解することは、適切な申請手続きを行う上で重要な要素となります。

 

■ 造成工事の概要と特徴

造成工事は、土地の形質を変更して利用目的に適した状態に整備する工事の総称です。
農地を宅地に変更する場合や、工場用地を整備する場合、さらには道路建設のための土地整備など、様々な用途に応じて実施される工事を指します。

三重県内では、津市の平坦部から亀山市の山間部まで多様な地形条件があり、それぞれの地域特性に応じた造成工事が必要となります。
地盤の性質や排水条件を十分に考慮した設計・施工が重要です。

 

■ 宅地造成工事の定義と要件

宅地造成工事は、宅地以外の土地を宅地にするために行う盛土その他の土地の形質変更で、一定規模を超えるものを指します。
国土交通省の定義によると、具体的には以下の条件に該当する工事です。

工事の種類
規模要件
盛土工事
1mを超える崖が生じる場合
切土工事
2mを超える崖が生じる場合
盛土・切土組合せ工事
高さ2mを超える崖が生じる場合
崖を生じない盛土
2m超の盛土をする場合
崖を生じない盛土・切土
面積が500㎡を超える場合

「参照:宅建通信講座LETOS」

 

 

令和5年5月26日に施行された「宅地造成及び特定盛土等規制法」(通称「盛土規制法」)により、造成工事に関する規制が大幅に改正されました。
この法改正は三重県内の工事実施にも大きな影響を与えています。

 

■ 法律制定の背景と目的

令和3年に静岡県熱海市で発生した大規模土石流災害を契機として、盛土等による災害から国民の生命・身体を守る観点から制定されました。
従来の「宅地造成等規制法」から抜本的に改正され、土地の用途にかかわらず危険な盛土等を包括的に規制する法律となりました。

重要ポイント
新法では、宅地、農地、森林等の土地の用途にかかわらず、盛土等により人家等に被害を及ぼしうる区域を規制区域として指定し、農地・森林の造成や土石の一時的な堆積も含めて許可の対象となります。

 

■ 三重県の規制区域指定状況

三重県では令和7年5月26日から県内全域に、盛土規制法に基づく宅地造成等工事規制区域又は特定盛土等規制区域が指定されることが決定しています。
これにより、伊賀市、津市、亀山市、名張市を含む全域で新たな許可申請や届出が必要となります。

宅地造成等工事規制区域

対象区域:市街地もしくは市街地となろうとする土地の区域、又は集落の区域

主な規制内容:宅地造成等に関する工事の許可制、技術的基準の適合義務

特定盛土等規制区域

対象区域:市街地等以外の区域で、盛土等により人家等に被害を及ぼしうる区域

主な規制内容:特定盛土等の許可制、土石の堆積に関する規制

「参照:三重県庁公式サイト」

 

三重県での申請手続きの詳細

三重県内で造成工事や宅地造成工事を実施する際の具体的な申請手続きについて、県の建築開発課が定める手順に基づいて詳しく解説します。

 

■ 申請手続きの基本的な流れ

三重県での申請手続きは、以下の段階を経て進行します。事前相談から工事完了検査まで、各段階での適切な対応が工事の円滑な実施につながります。

手続き段階
必要な対応
期間目安
事前相談
既存法令チェックリスト、事前相談カードの提出
1~2週間
許可申請
申請書類一式の提出、審査
21日~60日
工事着手
許可証取得後の工事開始
工事期間による
完了検査申請
工事完了後4日以内に申請
検査日から1週間

「参照:宅建通信講座LETOS」

 

■ 必要書類と提出先

三重県建築開発課への申請には、以下の書類が必要です。津市や亀山市など地域によって追加の書類が求められる場合もあるため、事前に確認することが重要です。

申請書類の提出先は、三重県県土整備部建築開発課(〒514-8570 津市広明町13番地)となります。
事前相談の際は、既存法令チェックリストと事前相談カードの内容を確認の上、相談することが推奨されています。

 

地域別の注意点と施工のポイント

三重県内の各地域では、地形や気候条件、都市計画の違いにより、造成工事や宅地造成工事において留意すべき点が異なります。
地域特性を理解した適切な施工が重要です。

 

■ 津市・亀山市エリアの特徴

津市は平坦部が多く、県庁所在地として市街化区域の指定が進んでいます。
1,000平方メートル以上の開発行為には都市計画法の許可が必要で、建築目的での切土・盛土を伴う場合も同様です。

亀山市では山間部も多く、地形の変化に富んでいるため、地盤調査や排水計画がより重要となります。
傾斜地での造成では、擁壁設置や土砂災害対策への配慮が必須です。

 

■ 伊賀市エリアでの施工留意点

伊賀市では、盆地特有の地形条件があり、排水対策が特に重要です。
また、歴史的な街並みや文化財保護の観点から、景観への配慮も求められる場合があります。
エクステリア工事や庭のリフォームを含む総合的な土地活用計画が効果的です。

地域の専門知識
三重県内の各市町では、独自の開発指導要綱や条例がある場合が多く、県の盛土規制法に加えて市町村レベルでの手続きも必要となることがあります。
専門業者による事前調査と適切な手続き支援が重要です。

 

適切な専門業者選択の重要性

造成工事と宅地造成工事の違いを正しく理解し、新しい盛土規制法に適応した工事を実施するためには、経験豊富な専門業者の選択が不可欠です。
三重県内の地域特性を理解し、各種申請手続きに精通した業者を選ぶことで、安全で確実な工事の実現が可能となります。

津市、亀山市、伊賀市、名張市など各地域での造成工事や外構工事、エクステリア工事をお考えの際は、法令遵守と技術力を兼ね備えた信頼できる施工業者にご相談ください。

 

採用バナー
結希建設株式会社
〒518-0017 三重県伊賀市大谷777-3
TEL:0595-26-0701 FAX:0595-26-0702
※営業・セールス目的の問い合わせはご遠慮願います。

この記事を書いた人

カテゴリー お役立ち情報, お知らせ

関連記事

【年末のご挨拶】

【年末のご挨拶】

本年もありがとうございます いつも弊社のホームページをご覧いただきありがとうございます。   …

土木工事における近隣対応のマナー|三重県でのトラブル防止法

土木工事における近隣対応のマナー|三重県…

土木工事は地域社会に欠かせないインフラ整備の基盤となる重要な事業です。三重県伊賀市を拠点とする結希建 …

雑誌Anchorに弊社社長のインタビューが掲載されました!

雑誌Anchorに弊社社長のインタビュー…

こんにちは!三重県伊賀市の結希建設株式会社です。 弊社は公共事業における一般土木工事をメインに三重県 …

採用情報 お問い合わせ